「隠し2穴製本」とは?
前回ご紹介した加除式製本に似た製本形式ですが、少し異なる点があります。
加除式製本と異なり、表紙には穴を開けず、本文のみに2穴開けます。つまり、表紙をめくったところに穴が開いている、ということです。
こちらの製本形式は、主に学校の問題集などで用いられています。
【表3-表3対向】表3には穴が開いていません。
製本工程
「隠し2穴製本」の製本工程は、大きく3つに分けれらます。
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折・丁合・背固め
- 通常の製本工程(折・丁合)を進め、ノド側を仮背固めします。
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穴開け
仮背固めした本文に2穴を開けます。
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表紙くるみ
2穴開けた本文をバインダー(ページを1冊にまとめる機械)へ投げ込み、ミーリング(丁合いが終わった本の背の部分を削りギザギザを付けること)を行い、表紙をくるみめば完成です。
ミシン目を付けて切り離し可能に
今回紹介した製本形式ですが、加除式製本と用途が似ています。
本文中にミシン目を入れておくことで、後でファイルにセットし、ページを切り離すことができるようになります。
ミシン目の付いた本文
ミシン目を切り離した様子
今回は「隠し2穴製本」をご紹介しました。
場合によっては「表紙に穴を開けたくない!」ということもあると思いますので、そういったケースでぜひ採用していただきたい製本形式です。
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