「加除式製本」とは?
加除式製本という言葉、初めて耳にする方も多いかもしれません。
その名の通り、本文を足したり引いたり、差し替えたりすることを可能にする製本形式です。
法令集や規則集、商品カタログ、マニュアルなど、更新や差し替えが多く発生するようなコンテンツで採用されることが多いです。加除式製本を用いることで、後々内容に変更が出た場合、簡単に本文が差し替えられるようになります。
文章にすると分かりづらいかもしれませんが、完成形を見ていただければ分かるはず!皆さんも必ず一度は目にされているはずのものです。
それでは早速、製本工程をご紹介していきます!
工程1「折・丁合・背固め」
通常の製本工程(折・丁合)を進め、ノド側を仮背固めし、天地・小口側を仕上げます。
背固めをした紙束
ポイント「大きな束幅」
後々、本文の差し替えが簡単に行えるようにしますので、本文の束幅はかなりあります。
例えば、本文400ページ(一般的な紙)の場合、厚さは約2.5cm程度となりますので、こちらの約3.8cmはかなりのボリュームです。
束幅を測った様子
工程2「穴開け」
仕上げた小口から逆算して、ノド側に2穴を開けます。
ノド側に2穴開けた様子
工程3「仕上げ」
最後にノド側を仕上げれば完成です。
バインダーなどの文具にセットすれば、一度は目にしたことがある本の出来上がりですね。
2穴で綴じる場合、破れて取れてしまうこともあるため、強度が高めで厚さのある紙を選んだ方が良いかもしれません。
バインダーに綴じれば完成!
皆さんが一度は目にしたことのある「加除式製本」、いかがでしたか?
最近はバインダーにもいろんな種類がありますよね。紙製のものだけでなく、プラスチックでできたものやハードカバーのものなどなど……。
ぜひ、コンテンツと用途に合わせて採用していただきたい製本形式です。
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