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特殊製本技術 コデックス装の製本工程

工場潜入!~コデックス装の本ができるまで~

お洒落な印象を与えるうえ、本が180度開くという利点があり、様々な本で使える製本形式「コデックス装」。

今回は、コデックス装の製本工程についてご紹介します。

コデックス装の製本工程

最近、コデックス装に関するお問い合わせが益々増えております。お洒落さが表現でき、また開きがよく機能面でもメリットがあるということで、特に人気の製本形式です。

以前、ほんのおはなしではコデックス装の魅力についてご紹介しました。今回は、実際の製本作業について、工場でどのような作業が行われているのか、その工程をご説明していきます。

大きく分けると、折・丁合→糸で綴じる→糊で背を固める→完成、となります。

それでは簡単ではございますが、順番に見ていきましょう!

工程1「綴じ」

弊社で、折・丁合した刷本を協力会社に依頼し、糸で綴じる加工を行います。

コデックス装では通常、本の背を糸で綴じ、下固めとして接着剤を使う「糸かがり綴じ」で本を綴じます。

工程2「糊固めの準備➀」

糸かがりが完了すると、糊固めを行っていきます。

まず、専用機械を使用し、固める面を揃えます。

                                                        糊で固める面を揃える工程

工程2「糊固めの準備②」

面を揃えたら、鉄製の輪でしっかりと固定します(縦長の写真ですが横向きで…すみません)。

                                                        鉄製の輪で固定した様子

工程3「糊固め」

揃えた面に専用の糊を塗っていき、側面を固めていきます。

                                                        揃えた面を糊で固める様子

工程4「一冊ずつ引き離し」

糊固めでは紙の束をまとめて糊付けしていますので、一冊、一冊、境目を割いて引き離していきます。

                                                        糊で揃えた面を固める様子

完成

一冊ずつ引き離せたら、完成です!

糸かがりで綴じた背がむき出しになっており、糸でかがった部分が凹っとしています。かがりの糸に色が付いていればより分かりやすいのですが、今回は白の刷本に白の糸ですので、少し見づらいですね。糊で固めた後ですので艶も出ています。

この後、別工程へと進み、表紙を貼る場合もあります。色付きの糸や表紙のデザインによって、コデックス装がより強調された本にすることもできます。

                                                      コデックス装で装丁された本

今回はコデックス装の製本工程について簡単にご紹介しました。

人気のコデックス装ですが、どのように製本されているのか、少しでも多くの方に知っていただけると嬉しいです!

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