写真集、レシピ本に最適。栄久堂の独自技術「アズマ綴じ(簡易製本)」
仕上がりサイズ | 縦207㎜×左右145㎜×厚さ32.5㎜ |
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綴じ方 | アズマ綴じ(簡易製本)※栄久堂オリジナル |
本文 | 224p(アヴィオンホワイト180k) |
表紙 | 表裏表紙各2p(気包紙Uディープラフ295k) |
180度フルフラットに開く本「アズマ綴じ」
今回ご紹介するのは、「アズマ綴じ」という製本形式です。実はこのアズマ綴じ、弊社オリジナルの製本技術です。
ぜひ、「アズマ綴じ」と検索してみてください。きっと弊社のウェブサイトが検索結果に出てくるはずです…!
アズマ綴じは、折りたたみベッドのように、180度フルフラットに開きます。ノド元まで綺麗に見えるため、見開きで2ページに渡って見せたい時など、力を発揮します。
アズマ綴じが適した場面
アズマ綴じは180度開きノド元まで綺麗に見えます。
左右のページに渡って繋がった絵や写真が載っていれば、見開いた時に迫力が出ます。そのため、例えば横に長い風景写真やパノラマ写真などを効果的に見せることができます。
その他にも、料理のレシピ本や、開いた状態で本を飾って置けるような写真集など、さまざまなシーンで効果を発揮しています。
今回の試作品は本の背の部分をピンクで色付けしています。開いた時にページとページの繋ぎ部分にピンク色の線が薄く見えるのがちょっとしたオシャレですね。
需要が高まる開きの良い本
通常の本ですと、本の真ん中(ノドと言います)からアーチ状にページが開きますので、中心を見ようと無理やり開くと本が壊れてしまったりします。また、常に本に手を添えていないと閉じてしまうので、両手が塞がった状態では本が読めませんね。こういった理由から、最近では開きの良い本が求められている傾向にあります。
ただ、よく開くが故に、本の真ん中のページとページのつながりの部分が見えるため、ズレていたりすると結構気になります。よって製本には十分な注意が必要です。また、本が開くということは、逆に言えば「壊れやすい」ということでもあるので、強度に関して言えば、デメリットになりますね。
このアズマ綴じは、紙の側面(厚さの部分)だけで接着されていますので、開きは抜群に良いですが、ページの抜けは起こり得ます。普通にページをめくっている分には問題ないですが、無理に引っ張ったり、ページを抜こうとすれば取れます。
それぞれの綴じ方にメリット・デメリットがありますので、双方をよく理解した上で、採用していただけると嬉しいですね。
関連ページはこちら
- 「アズマ綴じ」を用いて製作した本の記事を読む ▶ほんのはなし:アズマ綴じ
- 栄久堂の製本技術についてもっと知る ▶サービス・製本技術
栄久堂の独自技術「アズマ綴じ」、興味を持っていただけましたでしょうか?
いろんな内容・デザインの本で使える、人気の製本技術です。
写真集、画集、専門書などなど…出版をご検討されているみなさまのご参考になれば幸いです!
では、本日はこの辺で…
最後までお読みいただきありがとうございました!
次回のおはなしでお会いしましょう!