手のひらサイズの本(コデックス装)
仕上がりサイズ | B6変形(縦163㎜×左右120㎜×厚さ15㎜) |
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綴じ方 | 糸綴りコデックス装+表紙べた貼り |
本文 | 220p(用紙:上質紙系) |
表紙 | 用紙不明(コート系110k)(芯材:NPCC#28) |
皆さんこんにちは。
本の装丁には、様々な綴じ方や紙・糸の種類があり、何一つとして同じ本は出来上がりません。
今回の本は、上品ですが機能性も兼ね備えたデザイン。シンプルながらも洗練された美しさが詰まっています。
それでは本日のおはなしはこちらです。
第73回製本実験
今回はハンディーサイズで手帳のような、開きの良い本をつくってみました。
どんな本?
写真では伝わりづらいですが、サイズはB6変形、手のひらに収まるサイズ感です。
一般的なB6サイズは、漫画や単行本に用いられ、A4より二回りほど小さいサイズです。B6サイズの変形は、フライヤーやチラシなどにも使われることが多いです。
表紙は芯材を用い、硬い素材でできています。
装丁はコデックス装です。相変わらず開きの良い本は人気ですね。ノド元まで180度綺麗に開きます。
サイズ的にも丁度手のひらに収まるくらいですので、カバンの中にしまっておくにもかさばりません。
本の背は?
今回は白色の糸で綴じています。表紙と本文、糸も全て同色、真っ白に統一しています。
表紙に使っている紙は銘柄不明ですが、コート系の紙を用いています。
塗工紙であるコート紙は、表面に白い塗料で加工が施されているため光沢があり、手触りもツルツルしています。
何ができる?
表紙もハードカバーで硬いため、十分本体を守ってくれます。カバンに忍ばせておく、ちょっとしたノートにはお勧めです。
コンパクトな日記帳やスケジュール帳、旅の記録帳などとして持ち歩くのはどうでしょうか?丈夫なカバーとシンプルなデザインは、外出先でのメモ書きに最適ですね。
個人的にはちょっとしたレシピのメモなどにも使いたいです。持ち運んでお気に入りの料理に出会ったときのメモ書きとして使ったり、キッチンの引き出しに入れておいてレシピを書き留めたり……ハードカバーで丈夫であるのと、開きがいいのもメリットですね。
ハードカバーで手のひらサイズの本、いろんな使い道がありそうです。
今回のおはなしはいかがでしたか?
真っ白でシンプルなデザイン、ハードカバーのB4変形サイズ。
いろんな場面で使えそうな製本アイデアです。
今回も少しでも何かのヒントになれば幸いです。
今回も最後までお読みいただきありがとうございました。
また次回のおはなしにてお会いしましょう。