風変わりな御朱印帳
仕上がりサイズ | 新書判変形(縦148㎜×左右155㎜×厚さ14㎜) |
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綴じ方 | 朱印帳+表裏表紙(チップボール) |
本文 | 22p(NTラシャ濃青 四六130k) |
表紙 | NPCC#36 |
皆さんこんにちは。
突然ですが、皆さんは「御朱印帳」持っていますか?一時を境にブームとなり、暫く経った今でも、御朱印帳を持って神社仏閣を巡るアクティビティは人気ですよね。
私はブームに乗り遅れるタイプですので、御朱印帳が流行り始めてから数年後くらいに購入した気がします。そしてその一冊をまだ終えていません(笑)。旅行の際などに持って行こうと思うのですが……忘れてしまったりするんですよね。
それでも10ページ分くらいはいただいたと思います。年末年始やお祭り、お雛様や子どもの日などのイベント時、限定の御朱印をいただけたりするんですよね。御朱印帳もいろんな種類があって、もはや御朱印帳を集めたくなったりもします。
何にせよ、御朱印帳を集めることが目的ではなく、参拝することが目的ですので……私はこれからもマイペースに御朱印を集めていこうと思います。
さてさて前置きはこの辺にして、本日のおはなしにまいりましょう。
第71回製本実験
もちろん本日の主役はこちら。
御朱印帳です。
今回は、中身がちょっと変わっています。
どんな本?
この御朱印帳、中身に色紙を使っています。通常、白紙(和紙)を使った朱印帳がほとんどですが、色紙にしてみたらどうかなと思いやってみました。
また、表紙にもちょっと変わったポイントが。通常ですとチリと言って表紙の周りに少し余白を作りますが、今回はそのチリをなくしました。本体と表紙が全く同じサイズです。
本の「チリ」
上製本の表紙にある、本文より大きく出っ張った部分のこと。漢字では「散り」と書きます。
見栄えのためだけでなく、本の中身を保護する役割があります。通常、2~3mm程度の幅であることが多いです。
表紙はチップボールをそのまま貼っています。コンクリートの打ちっぱなしの建物のような、無機質な印象を与えますね。
開いてみると?
開くと鮮やかな青色!閉じた状態で「御朱印帳だよ」と言われると、そうなのかーと思うかもしれませんが、開くと完全に別物ですね。
構造的には御朱印帳と同じ、蛇腹折になっており、全部のページが一連に繋がっています。
何ができる?
一応御朱印帳という名目でつくりましたが、本文は鮮やかな青色ですので、御朱印を書いてもらうのには少し不向きかもしれません。
どういった使い方があるかよくわかりませんが……写真を挟んでアルバムにするのは良いかもしれませんね。全部のページが繋がっているため、タイムラインのように、写真を時系列に並べると面白そうです。
学生時代の卒業記念に蛇腹折になったカードサイズのアルバムをつくったことを思い出しました。思い出の写真を順番に貼って、写真の下に日時や名前などの文字を入れました。それはカード形式だったので立てて飾ることもできたのがよかったですね。
御朱印以外のコレクションブックとしても使えそうです。正方形に近い形ですので、スクラップブック的な感じで…チケットやステッカーを貼り、文字を書き込んだりもできますね。
関連記事: 「チリ」がない上製本(糸綴り上製)
今回のおはなしはいかがでしたか?
御朱印帳の構造で中身を色紙に変えるという試みでした。
チリのない上製本は過去にもつくっていますが、個人的にスタイリッシュな雰囲気を感じるので好きです。
並製と上製の間の趣があるというか……ハードカバーは何となく重厚感があり、持ち運びに向いていないような気になりますが、この本だと手軽に持ち運べるような感じもします。
今回も最後までお読みいただきありがとうございました。
また次回のおはなしにてお会いしましょう。