アレンジいろいろ。タイルカーペットを表紙に貼ってみたよ(アズマ綴じ並製)
仕上がりサイズ | A5変形(縦224㎜×左右153㎜×厚さ20㎜) |
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綴じ方 | アズマ綴じ並製 |
本文 | 96p(ダルアート 46/135k) |
表紙 | タイルカーペットを表裏合紙 |
皆さんこんにちは。
今回は記念すべき60回目。
これまでの製本実験室で、一番奇抜なアイデアが生まれました!
それでは本日のおはなしはこちらです。
第60回製本実験
今回の本の特徴は、その表紙にあります。もこもこしているのが分かりますね。
こちらなんと……タイルカーペットを使っているのです!
どんな本?
表紙に貼ってあるのはタイルカーペット。皆さんのお住まいでも使われている、あのカーペットです。
裏がゴム素材になっていますので、意外にもカッターなどで簡単に加工できます。弊社にたまたま余っていた1枚のカーペットを使いました。
過去に、壁紙を表紙にした本や手ぬぐいを表紙に貼った本など、変わった素材を表紙に採用したことがありますが、それと似た感覚ですね。
関連記事: エンボス加工の代替案!?壁紙だって表紙になります(アズマ綴じ)
開いてみると?
製本形式は、開きのよいアズマ綴じです。180度開き、ノド元まで綺麗に見えます。
並製の本ですが、表紙がしっかりしており開きもよいので、開いて立てても安定感があります。
裏返してみると?
本を開いて、表紙を上面にしてみました。
こんな風にしたら、本ではない何か別の使い方もあるかもしれません。
同じカーペットのフロアにこの状態で本が落ちていたら見つけづらいかもしれません(笑)
何ができる?
カーペットという素材に着目すると、ホームデコ関係のコンテンツ――フロアや家具、インテリアなど――や、住宅販売や建築関係のコンテンツと相性が良さそうですね。
単純に一味違うオシャレなデザインとして、カーペットを使用するのもいいですね。少し厚みがありしっかりしているのと、クロスや紙では出せない手触りが魅力です。
加工しやすいのも魅力の一つですね。
今回は余っていたカーペットを使用したため選択肢はありませんでしたが、市場ではいろんなカーペットが流通しています。もしこれがうまく行けばこの先にも色々発展していくかもしれませんね。
特に海外のカーペットまで視野を広げると、いろんな織り方で見た目や触感も多種多様。自分のお気に入りを見つけてオリジナルの一冊をつくるのもいいですね。
関連記事: 表紙はタオル地の手ぬぐい。温かみのある本(アズマ綴じ並製)
さて、今回のおはなしはいかがでしたか?
今回で60回。
ちょうど記念かとも思える最近のネタ切れの中で生まれてきたアイデアですのでとても嬉しいです。
今回はとても満足感の得られる試作品となりました。
最後までお読みいただきありがとうございます。
今回も何かのヒントになれば幸いです。
また次回のおはなしでお会いしましょう!