紅白のバイカラーでインパクトと統一感のあるデザイン(アズマ綴じドイツ装)
仕上がりサイズ | A5変形(縦210㎜×左右141㎜×厚さ16㎜) |
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綴じ方 | 糸綴り並製+アズマ綴じ、背中にファインツイルのクロス貼り |
本文 | 96p(サテン金藤 46/135k) |
表紙 | NPCC#30+サテン金藤135kを合紙加工 |
付き物 | 腰帯 NTラシャ(赤)、スピン1本 |
皆さん、こんにちは。
ネタ切れになりつつありますが、何とか絞り出して毎週掲載できるようにしたいと思います。
それでは本日のおはなしはこちらです。
第55回製本実験
今回の本はインパクト大!
赤と白の2色がパッと目に入りますね。
どんな本?
今回は過去にも何度かつくっているドイツ装のスタイルです。
背中にクロスと全体に腰帯を付けて、その色を合わせてみました。若干、色味が違いますが、色系統を合わせるだけで何ともまとまりが出ているように感じます。
背の部分を見てみると、チップボールの側面(グレー色)に挟まれた赤色のクロスがあり、下半分は赤色の腰帯に包まれています。この2つが何とも良いハーモニーを醸し出していますね。
開いてみると?
いつものように開きの良いアズマ綴じを採用しています。写真集や見開きでページを跨いで表現したいイラスト、料理本などにおすすめの製本形式です。
今回はスピンも1本付けてみました。濃いめのグレーのスピンですが、こちらはチップボールの色とうまく同調している感じがします。
何ができる?
特にデザイン性を発揮するドイツ装ですが、このバイカラーは何ともおしゃれですね。
帯と本体が違う色というのはよくあるかもしれませんが、背中のクロスがさりげなく帯と同じになっているところが気に入っています。
ノド元までしっかり開くので、ページ全体を使って表現したい場合や本を開いて飾りたいという時に使えます。
このデザインから更に発展させるとしたら…
今回は180度フルフラットで開けるアズマ綴じにしていますが、背中を表紙で覆わないコデックス装(糸綴り綴じ)にしてもよさそうです。背中のクロスの色と合わせる代わりに、糸の色と帯を合わせてみるとか…。
何にしても、このバイカラーでは、組み合わせは無限大。シンプルに2色使っているだけですが、どこにその2色を使うかというところを工夫するだけでこんなに洗練されたデザインになるのですね。
スピンはグレーですが、主張しすぎない、溶け込んだ3色目もいい感じです。
2色の組み合わせアイデア
ということで、バイカラーのカラーアイデアを持って来てみました。
2色だと少々奇抜な色の組み合わせでもいいですよね。自分のお気に入りカラー、企業カラーやロゴカラーなどを使ってみてもいいかもしれません。
さて、今回のおはなしはいかがでしたか?
中々高級感があり、洗練されたオシャレな見た目に仕上がったのでとても満足です。
今回も前回に引き続き、汎用性の高いデザインアイデアです。ぜひ、製本の際にアイデアの一つとして持っておくといいと思います。
最後までお読みいただきありがとうございます。
また次回のおはなしでお会いしましょう!