階段状の本文(無線綴じ)
仕上がりサイズ | ➀縦200㎜×左右146㎜〜154㎜×厚さ3㎜ ②縦200㎜×左右146㎜〜154㎜×厚さ5㎜ |
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綴じ方 | 無線綴じ |
本文 | ①16p②32p(b7トラネクスト 46/68.5k)※本文全て袋綴じ |
表紙 | ニューVマット K/93.5k |
こんにちは、最近少しずつ目薬を入れるのが上手くなってきてしまいました。
パソコンに向き合ってるとどうしても目が疲れてきますね。一応ブルーライトカット用の眼鏡を使っているのですが効き目があるのかないのか、あるいはそれ以上に画面を見過ぎているのか……恐らく後者です。
定番のブルーベリーが気になってますがやはり効果が立証されているのか視力用、と考えると高い。
ホットアイマスクやホットタオルは仕事中だとタイミングが難しいので目薬で凌いでいますが、一日……いや二、三日に一回はホットタオルを真面目に考えますね。
さて、本日のおはなしはこちらです。
第5回製本実験
今回は本文の小口(左右)の長さが階段状になるよう長さの違う本をつくってみました。
どんな本?
厚みの違う2種類の本をつくりました。
本文は全頁袋綴じ、本の背に糊を付けて綴じる無線綴じを採用しています。
➀ページの少ない方(厚さ3mm)
本文ページの寸法が一番始めを148mmとし、そこから2mmずつ長くなり、真ん中を最長として最後のページ(表4)が146mmになっています。本の中央のページの左右幅が長く、本を側面から見ると山切りカットのようになっています。
- 表紙の左右の寸法(mm):146
- 本文ページの寸法(mm):148/150/152/154/152/150/148/146
②ページの多い方(厚さ5mm)
ページ数の多い方は各長さそれぞれ2枚ずつになっています。
近づいてみると?
長さが段々になっているとページをめくる際、指が引っかかりやすくとてもめくりやすくなります。
下の空白部分があるので机の上に置いても取りやすいですね。普通の本を取る時は一回本文の間に指を入れる形になってしまい、一度本が開いてしまうのが地味に気になってしまうんです。この形だと開く必要なく本を取れるのがありがたいです。
何ができる?
しかし試作品ということでこの厚さですが、もし厚い本をつくろうと思ったら真ん中のページの幅がそれなりに長さがないとダメかもしれませんね。そうなると本棚に並べる時にこの本だけ飛び出てしまう……ということになりかねません。うーん……薄い本向き、なんでしょうか?
今回は2㎜ずつですが、0.5㎜位にするともっと綺麗な弧が出来るかもしれません。あまり短すぎても売りであるめくりやすさがなくなってしまうのでこの辺りは調整が必要ですが。
冬の乾燥した時期などはこのめくりやすさがいかに重要かを否が応でも実感してしまうので、こういう本は一度挑戦してみるのも面白いかもしれません。
長さでテーマや章の区切りを作ると読みたい部分が探しやすくなりそうですね。他にも良い案がありましたら目のケア方法と一緒にお待ちしております。
さて、本日のおはなしはいかがでしたか?
本文が階段状になっている本、なかなか面白いです。
飛び出ているということは表紙に守られないので、汚れや傷みが発生しないような工夫も必要かなと思います。
今回も何かのヒントになれば幸いです。
それではまた次回のお話にてお会いしましょう。