ねじれも出来るメモ帳(アズマ綴じ)
仕上がりサイズ | 変形(縦95㎜×左右95㎜×厚さ95㎜) |
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綴じ方 | アズマ綴じ |
本文 | 628枚(ピズムマット K/76.5k) |
表紙 | サイズ:縦150㎜×左右104㎜ イルミカラー 四六/80k 芯ボール:NPCC#38 |
皆さんこんにちは。
それでは本日のおはなしはこちらです。
第18回製本実験
今回の実験は、正方形の…これは…本?と疑いたくなるような風貌です。
開いてみると?
表紙をめくってみると、中身はメモ用紙のよう。本と言うよりもブロックメモに表紙をつけたように見えますね。
綴じ方は最近よく採用しているアズマ綴じ。180度以上開く綴じ方で、通常ブロックメモなどで使われる綴じ方とはまた別の綴じ方です。
背中に表紙が巻かれていないため、特に開きが良いです。柔らかすぎてグニャグニャします。
どんな本?
とにかく開きは抜群です。見てくださいこの開き方。キレイに両側も開き、真ん中の紙もバランスよくしっかり立っている様。背中の糊がちゃんとついているのでピシっ!と固定され、その強度の強さを物語っています。
……どうなってるんだろうこれ……。
いや、こんな使い方は(多分)滅多にしないのでこれもまた一つの好奇心と言いますか。実験的な物、と言いますか……こんな事も出来ますよーという一つのアピールですね。
こちらの本、ねじることも可能ですので(今のところ用途は全く思い浮かびませんが)、ここからなにかしらアイデアが浮かべばなぁと思ってます。
ねじれるということは開き方もなにか特殊なんじゃないか……?と心配(期待)した方がいるかも知れませんがそこは安心(残念)。いたって普通の開き方ですので、世に流通している物と同じように使ってください。やっぱり独特な造りも大事ですが、基本を守るって事も大事ですよねぇ。
今回のデザインは縦、横、高さが同じ立方体でメモ帳としてはよく見る形ですが、本になると中々見ないですよね。しかし昨今色々な形の本がある時代、主流とまでは行かずとも正方形も本屋でよく見る形の本になるのかも知れません。
製作上の難しい点は糊を付けるところでしょうか。第17回の製本実験でつくった、本体より表紙が小さい本とは違い、紙の側面だけに糊が接着されている状態です。ですので、側面が出っぱったり引っ込んでいたりすると綺麗に糊が付きません。正確な寸法に断裁して、きちっと揃える必要があるのです。製本作業の基本中の基本ですね。
今回のおはなしはいかがでしたか?
まるでサイコロのようですが、こんなフォルムの本があっても面白いですね。
面白好きのあなた、是非採用してみてください!
それでは本日はここまで。
また次回のおはなしにてお会いしましょう。